P-Fスタディ

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P-Fスタディは、ローゼンツァイク(Rosenzweig,S.)によって作成された心理検査です。成人用・成人用・児童用がありますが、大まかな構造は同じなので、成人用を中心に話をしていきます。
テストでは、日常普通に誰もが経験する欲求不満場面が24種類描かれている冊子を使います。絵は、どの絵も左側の人が右側の人に話しかけている場面で、左側には台詞の書かれた吹き出しが、右側には空欄の吹き出しが描かれています。この空欄の吹き出しに、「右側の人がどんな風に答えるか」を書き込んでもらいます。
この欲求不満場面は大きく2種類にわけられます。ひとつは他者から非難されている場面で、欲求不満の原因が自分にあることが暗に示されている場面です。例えば、「あなたのせいでケガをしちゃったじゃないか」と言われているような場面です。これは、超自我(良心)が阻害されているということで、超自我阻害場面といわれます。もうひとつは、欲求不満の原因が自分以外にある場合です。例えば、「すみません。私の不注意で借りていたペンをなくしてしまいました」と言われているような場面です。これは、自我が阻害されているということで、自我阻害場面といわれています。
超自我阻害場面と自我阻害場面から構成される24の場面で、被検者が空欄の吹き出しに書き込んだ台詞を分類し、被検査者の特徴を見ていきます。まず、被検者の反応は、アグレッションの方向とアグレッションの型から9種類に分けられます。ここでいうアグレッションには、攻撃性に限らず、広く主張性という意味合いがあります。アグレッションの型とは、発言の内容が欲求不満を起こした障害をめぐったものか、それとも欲求不満の解決をめぐったものか、また、非難やとがめをめぐったものかで「障害優位型」、「要求固執型」、「自我防衛型」に分けられます。アグレッションの方向とは、アグレッションが他人に向くか、自分に向くか、誰にも向かないかで「他責」、「自責」、「無責」の3種類に分けられます。これらの掛け合わせで9種類になります。この分類をもとに、24の場面でどのような種類の反応がでているかを集計してその人の特徴を把握するのです。手順に従って集計をおこなうと、アグレッションの傾向をはじめ、いくつかの結果が得られます。
具体的には、常識的な反応がどの程度あるかを見ることができる集団一致度GCR(Group Conformity Rating)や、自他に対する非難や擁護の傾向が数値としてあらわれ、平均と比較して検討することができるようになります。また、自分の好ましくない行いを他者から非難・叱責された時の反応の仕方に関する情報や、前半と後半で反応に質的な違いがあった場合には、それについても検討することができます。

<参考文献>

  • 林勝造 2007 P-Fスタディ解説 2006年版 三京房
  • 山内俊雄、鹿島晴雄(編) 2015 精神・心理機能評価ハンドブック 中山書店

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2018-17

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