問題
12 歳の女児 A。祖父 Bと散歩中に自動車にはねられた。B は全身を打撲し、救命救急センターの集中治療室で治療を受けているが、意識障害が持続している。A は下肢骨折により整形外科病棟に入院した。入院後、A は夜間あまり眠れず、夜驚がある。日中は、ぼんやりとした状態がみられたり、急に苛立ち、理由もなくかんしゃくを起こしたりする。
両親が自宅から持ってきた A の好きなぬいぐるみを叩いたり、壁に打ち付けたりする。A の行動の説明として、適切なものを2つ選べ。
① 素行障害
② 解離性障害
③ 反応性アタッチメント障害
④ トラウマティック・ボンディング
⑤ ポストトラウマティック・プレイ
正答
②、⑤
解説
交通事故という外傷体験をおったAの行動に関する問題です。問題文からは、愛着の問題や素行の問題に関する記述は見て取れません。一方で、「日中のぼんやりした状態」には、解離の問題が示唆されています。また、「Aの好きなぬいぐるみを叩いたり、壁に打ち付けたりする」という記述からは、自身に降りかかった外傷体験を人形で再現している様子がうかがえます。よって正答は②、⑤となります。ちなみに、トラウマティック・ボンディングとは、トラウマ性の絆(Bonding)であり、例えば虐待者と被虐待者との間に生じる絆のようなものを示す概念のようです。(子どものトラウマ診療ガイドライン)
正答
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