問題
16 歳の男子 A、高校1年生。A は、スクールカウンセラー B のいる相談室に来室した。最初に「ここで話したことは、先生には伝わらないですか」と確認した上で話し出した。「小さいときからズボンを履くのが嫌だった」「今も、男子トイレや男子更衣室を使うのが苦痛でたまらない」「こんな自分は生まれてこなければよかった、いっそのこと死にたい」「親には心配をかけたくないので話していないが、自分のことを分かってほしい」と言う。
B の A への初期の対応として、適切なものを2つ選べ。
① Aの気持ちを推察し、保護者面接を行い A の苦しみを伝える。
② 性転換手術やホルモン治療を専門的に行っている病院を紹介する。
③ 誰かに相談することはカミングアウトにもなるため、相談への抵抗が強いことに配慮する。
④ クラスメイトの理解が必要であると考え、B から担任教師へクラス全体に説明するよう依頼する。
⑤ 自殺のおそれがあるため、教師又は保護者と情報を共有するに当たりA の了解を得るよう努める。
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