問題
7歳の女児A、小学1年生。両親による身体的虐待やネグレクトにより4歳から児童養護施設で生活している。Aは、学業成績に問題はなく、質問への返答も的確である。その一方で、施設入所以来、笑うことがなく、苦痛や不平を一切訴えることがない。また、他人と交流せず孤立しており、Aはそれを苦痛に感じていないようであった。ある日、Aが学校で継続的ないじめを受けていることが発覚した。加害児童は、「Aは話しかけても無視するし、全然笑ってくれない」と話した。施設の担当職員に対しては入所時よりも若干柔らかい表情を示すようになってきている。
DSM-5の診断基準から考えられるAの病態として、最も適切なものを1つ選べ。
① 脱抑制型対人交流障害
② 心的外傷後ストレス障害<PTSD>
③ 反応性アタッチメント障害/反応性愛着障害
④ 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害<ASD>
⑤ 小児期発症流暢症(吃音)/小児期発症流暢障害(吃音)