2022年 問143

問題

 60歳の男性A、俳人。物忘れが最近増えてきたことを心配した同居の息子Bに連れられ、精神科クリニックを受診した。黙っているAに代わって話をした Bによると、Aは、半年前から膝が上がらなくなり、徐々に歩幅が小さくなった。今では、脚が左右に開き気味で、歩行が不安定である。また、3か月ほど前からトイレに行く頻度が増え、近頃は、間に合わずに尿を漏らすこともある。日中は、ぼんやりしていることが多く、楽しみにしていた地域の句会にもしばらく参加していない。一方で、夜間はよく眠れており、食欲も以前と変わらず、奇異な訴えもない。
 Aに考えられる病態として、最も適切なものを1つ選べ。

① 正常圧水頭症
② 老年期うつ病
③ 前頭側頭型認知症
④ Lewy小体型認知症
⑤ Alzheimer型認知症

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