面接法

面接法

 面接とは、面接者と被面接者が面対面で相対し、互いにコミュニケーションすることです。面接のやり方の理論と技術を面接法といいます。

 面接法は、目的に応じて、心理的援助を目的とした相談的面接法と、研究仮説の検証あるいは仮説の生成を目的とした調査的面接法とに分けられます。調査的面接法は、調査者が与える質問への応答を通して、被調査者の意見や思考に関する質的データ、量的データを得ようとする研究法です。

 また、どの程度構造化されているかで、構造化の程度の高いものから構造化面接、半構造化面接、非構造化面接の3つに分けられます。

 構造化面接とは、あらかじめ質問すべき項目が準備されていて、それを決まった順番で、誰に対しても同じように聞き出していく面接です。

 半構造化面接では、あらかじめ質問項目は準備をしておくが話の流れに応じて柔軟に質問を変えたり加えたりします。

 非構造化面接では、質問をする内容や期待する回答をあらかじめ想定しておくものの、質問項目のように明確な形態はとらずに、話の流れに応じて自ずと面接者が期待する内容が語られるように関わりを進めていきます。

参考・引用文献

  • 梅津八三(他・監修) 1981 新版 心理学事典 平凡社
  • 高野陽太郎・岡隆(編) 2004 心理学研究法‐心を見つめる科学のまなざし 有斐閣
  • 南風原朝和・市川伸一・下山晴彦 2001 心理学研究法入門―調査・実験から実践まで 東京大学出版会
  • 保坂亨・中澤潤・大野木裕明 2000 心理学マニュアル 面接法 北大路書房