神経系検査

神経系検査

神経放射線学的検査

神経放射線学的検査には、X線CTやMRI、SPECTやPETなどが含まれます。
X線CTは、被写体の周囲からX線の回転照射を行い、被写体を透過したX線量をコンピュータ処理することで断層画像を得る方法です。X線吸収係数をCT値として表し、CT値が大きいものほど画像上では白く表示されるようになっています。病変部位のCT値が周囲の正常組織よりも大きい場合を高吸収、小さい場合を低吸収、同じ場合を等吸収といい、その違いによって病変部位などを特定していきます。
MRIは、強い磁場の中で電波を与え、生体内の水素原子から出る微弱な電波を画像化する方法です。CTがX線を使用するのに対してMRIではラジオ波を用いて検査を行います。CTに比べて撮影時間に時間がかかるものの、被爆がなく、画像が鮮明なのが特徴です。
SPECTやPETは、放射性同位元素を含む医薬品を静注しておこなう方法です。CTやMRIに比べて、解剖学的位置関係や形態面の描写に劣りますが、脳血流や代謝といった機能面の描写に優れています。
SPECTはPETに比べて画像解析度は劣る一方で、実施の際に必要となる施設的な制限がなく、広く施行されている方法です。

電気生理学的検査

電気生理学的検査には、脳波や筋電図、誘発電位などが含まれます。
脳波とは、脳神経細胞の自発的電位変動を頭皮上の電極から記録したもので、ニューロンの電気信号を直接測定する方法です。
脳波の記録は、基本的には、耳朶(耳たぶ)を含めて頭部に21個の電極を留置し、安静、閉眼、覚醒状態で行ないます。
脳波は、周波数と振幅から構成されています。周波数(Hz)とは、1秒間に現れる律動波の回数であり、振幅とは、波の頂点から波の上下の振れ幅の中央を通る基線におろした垂線が、隣りあう谷と谷を結ぶ線と交わるまでの長さをいいます。
脳波の種類は周波数の高さによって分けられ、低いものから順に、δ(デルタ)波(0.5~3Hz)、θ(シータ)波(4~7Hz)、α波(8~13Hz)、β波(14~30Hz)、γ(ガンマ)波(30Hz以上)と呼ばれます。
このうち、α波は、正常成人の安静・閉眼・覚醒時に後頭部に優位に出現する最も基本的な脳波として知られています。また、α派は開眼によって抑制されます。
γ波、β波のようにα波よりも周波数の高い波を速波、δ波やθ波のようにα波よりも低い波を徐波と呼びます。

引用・参考文献

  • 医療情報科学研究所 2011 病気が見えるvol.7. 脳・神経 メディックメディア
  • 坂井建雄・久光正(監修) 2017 ぜんぶわかる 脳の事典 成美堂出版
  • 日野原重明・井村裕夫(監修) 2002 看護のための最新医学講座精神疾患12 精神疾患 中山書店
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