青年期

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アイデンティティ・ステイタス
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青年期は、児童期と成人期の間に位置する時期で、性的・身体的に成熟に向けて大きな変化を迎え、ホルモンをはじめとして身体のさまざまな部分で、これまでのバランスが崩れ新しい均衡へと向かうことを特徴とする時期です。また、社会的にキャリアを選択していく必要にも迫られます。これらは、精神面にも大きな影響を与えます。

アイデンティティ・ステイタス

心理的には、親からの心理的自立の試みがこの時期の特徴となります。
幼児期では外的対象からの相対的な独立が試みられる点が特徴ですが、青年期では内在化された対象からの独立が目指されます。
この情緒的自立性の獲得は心理的離乳とも呼ばれます。心理的離乳の過程は、親への反抗、親との葛藤を伴い、一時的にその関係性および青年の生活全般を不安定なものにしますが、それを通して青年は親との間に最適な心理的距離を見出し、親とは異なる独自の価値観、信念、理想などを確立するに至ります。
これと関連して、青年期の課題として、アイデンティティを確立することが挙げられます。アイデンティティとは、エリクソン(Erikson,E.H.)が用いた青年期の社会的危機を表す用語で、自我同一性などと訳される概念です。
アイデンティティに関して、マルシア(Marcia,J.E.)は、危機の経験と、職業とイデオロギーへの積極的関与の状態からアイデンティティの状態を4つに区分しました。
危機を経験し、職業などへの積極的関与がある状態はアイデンティティが達成された状態です。危機を現在経験しており、職業などへの積極的関与があいまいな状態はモラトリアムと称されます。また、危機を経験していない中で職業などへの積極的な関与があるものはフォアクロージャー、危機を経験したしていないに関わらず職業への積極的関与がない状態がアイデンティティ拡散とされます。

<参考文献>

  • Blos,P.(著) 児玉憲典(訳) 1990 息子と父親 誠信書房
  • Marcia,J.E 1966 development and validety of ego-identitiy status Journal of Personality and Social Psychology3,531-538.
  • 子安増生・二宮克美(編) 2004 キーワードコレクション 発達心理学[改訂版] 新曜社
  • 西川隆蔵・大石史博(編)2004 人格発達心理学 ナカニシヤ出版
  • 岡本祐子 2002 アイデンティティ生涯発達論の射程 ミネルヴァ書房

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  1. 乳児期
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