てんかん

目次
てんかんの概要
てんかんの治療
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てんかんの概要

てんかんとは、大脳皮質神経細胞の過剰興奮によって起こる、けいれんなどの発作性症状を繰り返す慢性疾患です。1回のみの発作や、脳波異常のみで臨床症状を欠く場合は、てんかんとは診断されません。
正常なニューロンは、他のニューロンからの興奮性シグナルと抑制性シグナルとのバランスに応じて興奮しますが、てんかん発作ではこのバランスが崩れ、大脳皮質神経細胞の過剰興奮が起こります。この時出現する異常脳波をてんかん発射と呼びます。てんかん発射によって、臨床症状として、てんかん発作が生じます。
てんかんは、その原因により、遺伝素因が考えられるものの原因が不明な特発性てんかんと、脳の器質性障害による症候性てんかん、症候性てんかんと推定されるが器質的病因が特定できない潜因性てんかんとに分類することができます。このように、てんかんはその原因から大きく特発性と症候性(潜因性)の2つに大別できます。
また、てんかん発射の出現部位からは、てんかん発射が大脳全体に出現する全般てんかんと、てんかん発作が大脳の一部に限局して出現する局在関連てんかんに分けることができ、原因との組み合わせによって、特発性全般てんかん、特発性局在関連てんかん、症候性全般てんかん、症候性局在関連てんかんという4つの類型に分類されます。
てんかんの発作は、てんかん発射の出現部位により、部分発作と全般発作に分類されます。さらに、部分発作は、発作中の意識障害の有無により、単純部分発作と複雑部分発作に分類されます。
単純部分発作は、大脳半球の局所的な過剰興奮により、焦点部位に応じて様々な症状を呈します。発作中の意識は保たれているのが特徴です。
一方で、複雑部分発作は、側頭葉から前頭葉にかけての局所的な過剰興奮によって生じることが多く、発作中の意識は消失していることが特徴です。また、口をもぐもぐさせたり、したなめずりをすること、ボタンや衣類をいじったり、徘徊することなどがみられる自動症が認められます。

てんかんの治療

てんかんは、いったん診断されるとその後の長期間服薬を必要とすることが多いため、初期診断で、本当にてんかんなのかどうかを見極めたうえで、長期的な治療の見通しを立てることになります。急性の脳疾患など原因が明確な場合は、その疾患の治療を優先します。
また、発作で意識が消失することは社会生活上の大きな障害となるため、てんかんの治療は発作をいかに消失させるか、また意識消失を伴う発作の回数をいかに減らせるかが目標となります。
基本的には、抗てんかん薬の服薬が治療の主となりますが、場合によっては外科治療で完治を期待できる場合もあります。薬物抵抗性で日常生活に著しい支障がある難治性局在関連性てんかんで、焦点部位が限局性で切除可能な患者が外科治療の対象となります。

<参考文献>

関連問題

2018(2)-101

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