2018年（追加試験）　問121

正答

①

解説

作業同盟に問題があると疑われる際に、カウンセラーがクライエントに合わせて態度を変えて対応した場合、そこには作業同盟でなく、転移・逆転移の関係に巻き込まれた同盟が展開している可能性が考えられます。そのため、スタンスをクライエントに合わせる形で作業同盟に関する問題を解決するという③は除外できます。また、抵抗の解釈は、それが抵抗だと思われた場合におこなわれるべきでしょう。そのため、できるだけ早く解釈をおこなうという文章は適切ではないと思われます。これと同様、問題がクライエントの対人パターンから生じていることは、それが明確になった段階で伝えることはあっても、まずはじめに指摘するということはないでしょう。これらのことから②、④は除外され、①が正答となります。的確な抵抗の処理は、作業同盟を育む要因ともなります。