2022年　問45

▼正答

正答

②

解説

大学等における合理的配慮は、「障害のある者が、他の者と平等に「教育を受ける権利」を享有・行使することを確保するために、大学等が必要かつ適当な変更・調整を行うことであり、障害のある学生に対し、その状況に応じて、大学等において教育を受ける場合に個別に必要とされるもの」であり、かつ「大学等に対して、体制面、財政面において、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」と定義されています。合理的配慮の決定は、学生の申出に基づき、学内規定に沿っておこなわれます。その際、根拠資料を提出してもらい、配慮の在り方を検討することもあるように、個々人の状況に合わせた配慮をおこなっていきます。試験時間の延長などは、合理的配慮の検討対象になりますが、理由を問わないことはないでしょう。そのため、①は誤答となります。③については、令和3年度の大学生の総数3,055,843人に対して、大学における発達障害の支援障害学生数は5,434人となっており、6%には至っていないため、誤答となります。④について、各省庁が策定する方針や指針に明文化されていないと思いますが、謝礼を支払っている学校もあるようで、禁止をされているわけではないようです。③や④については特に判断が難しいと思いますが、②を積極的に選択して正答に結びつけていきたい問題だと思います。