2018年 問31-40

問31
生後6か月頃までの乳児が示す発達的特徴について、不適切なものを1つ選べ。
1.対面する他者の視線方向を目で追う傾向がある。
2.目鼻口が正しい配置にある顔図形を選好する傾向がある。
3.他児の泣き声を聞くと、つられるように泣き出すことがある。
4.曖昧な状況で養育者の表情を見てからその後の行動を開始するようになる。
5.目の前で舌を出す動作を繰り返し見せると、同じような顔の動きをすることがある。

問32
注意欠如多動症/注意欠如多動性障害〈AD/HD〉の診断や行動特徴として、不適切なものを1つ選べ。
1.女性は男性よりも主に不注意の行動特徴を示す傾向がある。
2.診断には、複数の状況で症状が存在することが必要である。
3.診断には、いくつかの症状が12歳になる以前から存在している必要がある。
4.診断には、不注意、多動及び衝動性の3タイプの行動特徴を有することが必要である。
5.DSM-5では、自閉症スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害〈ASD〉の診断に併記することができる。

問33
せん妄の発症リスク因でないものを1つ選べ。
1.女性
2.疼痛
3.感染症
4.睡眠障害
5.低酸素症

問34
自殺対策におけるゲートキーパーの役割について、不適切なものを1つ選べ。
1.専門家に紹介した後も地域で見守る。
2.悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して孤立や孤独を防ぐようにする。
3.専門的な解釈を加えながら診断を行い、必要に応じて医療機関を受診させる。
4.悩んでいる人のプライバシーに配慮っしつつ、支援者同士はできるだけ協力する。
5.悩んでいる人から「死にたい」という発言がなくても、自殺のリスクについて評価する。

問35
ICD-10の解離性(転換性)障害について、誤っているものを1つ選べ。
1.自殺の危険性がある。
2.身体症状を伴う場合がある。
3.幼少時の被虐待体験が関連している。
4.自らの健忘には気づいていないことが多い。
5.可能な限り早期に外傷的な記憶に踏み込んで治療すべきである。

問36
問題行動を起こした児童生徒への学校における指導として、不適切なものを1つ選べ。
1.問題行動の迅速な事実確認を行う。
2.問題行動の原因や背景を分析して指導計画を立てる。
3.保護者に問題行動について十分に説明し、理解を求める。
4.児童生徒のプライバシーを守るために、担任教師が一人で行う。
5.児童生徒自身がどうすればよいかを考え、実行し、継続できるように指導をする。

問37
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章について、誤っているものを1つ選べ。
1.働く人々の健康が保持され、家族・友人との時間、社会参加のための時間を持てる社会を目指す。
2.能力や成果に応じて報酬が配分されることによって、就労による経済的自立が可能な社会を目指す。
3.仕事と生活の調和推進のための行動指針では数値目標を設定し、政策への反映を図ることとしている。
4.性や年齢にかかわらず、誰もが自らの意欲と能力を持って、多様な働き方・生き方が選択できる社会を目指す。
5.国民一人ひとりが仕事上の責任を果たすとともに、家族や地域生活などにおいても、多様な生き方が選択・実現できる社会を目指す。

問38
いじめ防止対策推進法の内容として、誤っているものを1つ選べ。
1.「児童等」とは、学校に在籍する児童又は生徒をいう。
2.「児童などはいじめを行ってはならない」と定められている。
3.国及び学校には、それぞれ基本的な方針を策定っする義務がある
4.いじめを早期に発見するため、学校では在籍児童等に対して定期的な調査を実施するなど適切な対策をとる。
5.教育委員会は、児童などがいじめを行っていて教育上必要がある場合は、当該児童等に対して懲戒を加えることができる。

問39
障害者の雇用の促進等に関する法律について、誤っているものを1つ選べ。
1.障害者の法定雇用率の算定基礎の対象には、精神障害者が含まれている。
2.募集、採用、賃金、教育訓練及び福利厚生施設の利用について、障害者であることを理由とする差別が禁止されている。
3.事業主は採用試験の合理的配慮として、例えば視覚障害者に対して点字や音声などで障害の特性に応じた必要な措置を行う。
4.障害者のみを対象とする求人など、積極的な差別是正措置として障害者を有利に取り扱うことは、禁止される差別に該当する。
5.事業主が必要な注意を払っても被雇用者が障害者であることを知り得なかった場合には、合理的配慮の提供義務違反を問われない。

問40
アウトリーチ(訪問支援)で行う家族へのケアにおいて、特に初期に活用できる概念として、最も適切なものを1つ選べ。
1.ジョイニング
2.レジリエンス
3.リフレーミング
4.マインドフルネス

問41-50