模擬問題　問5

▼正答

正答

②

解説

　①ICFは、人間のあらゆる健康状態に関係した生活機能状態から、その人をとりまく社会制度や社会資源までをアルファベットと数字を組み合わせた方式で分類し、記述・表現しようとするものです。機能障害と社会的不利に関する分類であるICIDH（国際障害分類）の改訂版として採択されました。
　②ICFでは、情報を「生活機能と障害」、「背景因子」の2部門に整理しています。そして、前者は「心身機能と身体構造」、「活動と参加」という要素から、後者は「環境因子」、「個人因子」という要素から構成されています。
　③心身機能とは、身体系の生理的機能（心理的機能を含む）を意味し、身体構造とは、器官・肢体とその構成部分などの、身体の解剖学的部分を意味します。また、活動は課題や行為の個人による遂行、参加は生活・人生場面への関わり、環境因子とは人々が生活し、人生を送っている物的な環境や社会的環境、人々の社会的な態度による環境を構成する因子として定義されています。
　④これらの構成要素間はダイナミックな相互作用が存在するため、1つの要素に介入するとその他の要素を変化させる可能性があると考えられています。