問題
Havighurst,R.J.の青年期の発達課題について、誤っているものを1つ選べ。
① 自分の体格をうけいれ、身体を効率的に使う
② 親や他の大人たちから情緒面で自立する
③ 配偶者の選択
④ 行動の指針としての価値観や倫理体系を身につける-イデオロギーを発達させる
正答
③
解説
Havighurst,R.J.は、①身体的な成熟、②社会からの要求や圧力、③個人の達成しようとする目標や努力から生じる発達課題によって、それぞれの時期に配慮すべき働きかけや教育目標が導かれるという考えのもと、人生を①幼児期および早期児童期、②中期児童期、③青年期、④早期成人期、⑤中年期、⑥老年期の6段階に分け、それぞれの段階に発達課題をあげました。
青年期の発達課題としては、以下があげられています。
1.同年代の男女と新しい成熟した関係を結ぶ
2.男性あるいは女性の社会的役割を身につける
3.自分の体格をうけいれ、身体を効率的に使う
4.親や他の大人たちから情緒面で自立する
5.結婚と家庭生活の準備をする
6.職業につく準備をする
7.行動の指針としての価値観や倫理体系を身につける-イデオロギーを発達させる
8.社会的に責任のある行動をとりたいと思い、またそれを実行する
青年期の発達課題を見てみると、第二次性徴が特徴であり、第二の分離固体化期とも呼ばれる青年期の課題を、身体的な変化に向き合い、親から情緒的に自立すること、また経済的に自立をする準備をすることとしている様子が見て取れます。
③は、早期成人期の発達課題です。
早期成人期の発達課題は以下の通りです。
1.配偶者の選択
2.結婚相手と暮らすことの学習
3.家庭をつくる
4.育児
5.家の管理
6.職業の開始
7.市民としての責任をひきうける
8.気心の合う社交集団をみつける
こちらは、結婚し、家庭を築くこと、それに伴い経済的に自立することなどが中心となっています。
今回は青年期の発達課題についての問題ですが、正答の為には発達課題すべてを覚えておく必要はないと思います。各々の時期がどのような時期かをおさえ、そこから推測する形で正答できる問題もあります。出題される全ての問題について、完璧に知識がある人はいないでしょう。当然わからない問題も出てくると思います。しかし、一見わからないような問題でも、論理的に考えていくことで正答できるものは少なくないので、あきらめずに問題を読み解くようなことも大切になってくると思います
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