問題
障害のある児童生徒への合理的配慮に該当する例として、最も適切なものを1つ選べ。
① 特別支援学校(視覚障害)の授業で点字を用いる。
② 特別支援教室において個別の取り出し指導を行う。
③ 肢体不自由の児童生徒のために学校にエレベーターを設置する。
④ 特別支援学校(聴覚障害)の授業で音声言語とともに手話も使う。
⑤ 試験の際、書字障害の児童生徒にパーソナルコンピューターでの答案作成を許可する。
正答
⑤
解説
初等中等教育段階における合理的配慮は、「基礎的環境整備」を基に個別に決定されるものとされます。例えば、「合理的配慮」は、各学校において、障害のある子どもに対し、その状況に応じて、個別に提供されるものであるのに対し、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校の設置などは、子ども一人一人の学習権を保障する観点から多様な学びの場の確保のための「基礎的環境整備」として行われている、とされます。
このように、合理的配慮にはその基礎に「基礎的環境整備」があり、これら合理的配慮と「基礎的環境整備」は、やや異なる概念としてとらえられます。このような観点に立つと、①から④の選択肢は、学校や授業形態に関するものなので、合理的配慮よりは基礎的環境整備に近いものであると考えられます。このことから、一個人を対象とした配慮である⑤が正答となると考えられます。
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