問題
合理的配慮について、適切なものを1つ選べ。
① 公平性の観点から、入学試験は合理的配慮の適用外である。
② 合理的配慮の対象は、障害者手帳を持っている人に限られる。
③ 合理的配慮によって取り除かれるべき社会的障壁には、障害者に対する偏見も含まれる。
④ 発達障害児がクールダウンするために部屋を確保することは、合理的配慮には含まれない
正答
③
解説
合理的配慮について示してある<障害者基本法>においても、<障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律>においても、社会的障壁とは、「障害がある者にとつて日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のもの」をいいます。また、障害者とは「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの」をいいます。この定義から、②が間違いであり、③が正答であることが分かります。①について、入学試験も合理的配慮の適用となります。
④については、発達障害児がクールダウンする部屋を確保することは、「基本的環境整備」に含まれるとも取れるため、そのようにとった場合④は正答にもみえなくはありませんが、おそらく、環境の整備というよりは、一個人の発達障害児に対する合理的配慮として読むべき選択肢なのでしょう。③との比較で③を積極的に選択したい問題です。
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