問題
大学における合理的配慮について、最も適切なものを1つ選べ。
① 合理的配慮の妥当性の検討には、医師の診断書が必須である。
② 合理的配慮の内容は、授業担当者の個人の判断に任されている。
③ 合理的配慮は学生の保護者又は保証人の申出によって検討される。
④ 合理的配慮の決定手続は学内規程に沿って組織的に行うべきである。
⑤ 意思決定が困難な学生への合理的配慮は、意思確認を行わず配慮する側の責任で行う。
正答
④
解説
大学における合理的配慮の検討は、原則として、障害のある学生からの申し出によってはじまります。
学生からの申し出があった場合、その学生にとってどのような配慮が有効か、その配慮が妥当かを判断する材料として、障害者手帳の種別・等級・区分認定や、適切な医学的診断基準に基づいた診断書、標準化された心理検査等の結果、学内外の専門家の所見といった根拠資料を求めます。ただし、合理的配慮の提供において、根拠資料は必須の条件というわけではありません。
合理的配慮の決定手続きについては、学内規定を定め、それに沿って行ないます。合理的配慮の内容を検討する際、大学等が一方的に決めるのではなく、障害のある学生本人の意思決定を重視します。また、合理的配慮の内容は、授業担当者や特定の教職員の個人判断ではなく、委員会等で組織として最終決定がなされるようにします。
これらから、④が正答となります。
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